今週の振り返り 2021年10月第4週

簡単に今週の相場を振り返っておきたい。

チャート的には日経、トピ共に13週MA上に戻ってきたものの陰線で、日足では下の窓埋めをほぼ行ったような形になった。海外指数の強さから上の窓埋めに行くのかと思っていたが木曜後場の急落から雲行きが怪しくなり25日線突破は1日だけの現状騙し状態になっている。

今日はエバーグランデの利払いニュースから一時上げたものの上髭陽線で終わった。下向きの25日線は週末を控えそう簡単には超えられなかったか。元々中国香港がさほど好反応を見せてない時点で昨日溜まった空売りの買戻しを誘う買い仕掛けの後付け理由にされただけにも見える。昨日の急落もアジア株の大幅安を伴わなかったのでいかにも仕掛け的な動きであり、本当のリスクオフではないことは容易に見てとれた。9月の日経急騰以降、日本株は海外の短期筋におもちゃにされているようだ。まあこれは今に始まったことではないが。

日経やトピのチャートだけなら現状は押し目とも戻り売り優勢とも取れる。一方問題は米株が3指数ともほぼ週足レンジ上限まで上がり切っていることであり、また香港も目先リバウンドが続いておりいつ反落してもおかしくない。米株はここから上がるなら一段高になる必要があるが、それこそ最後の噴き上げであろうが何を言い訳に上がるのだろうか。

足元米10年金利は1.7に近づいており2月3月のリフレトレード時代に接近中だが、この辺りで足踏みするようならそれに安心して一段高に行く気だろうか。資源高もそろそろピークを打ってもおかしくはない水準にも見え、この辺りが落ち着くことを理由にする可能性はある。

あとは本格的に寒くなる欧米でコロナ感染者が昨年比抑えられれば、そのご祝儀として最後の上げを演出するという従前からのシナリオももちろんある。もっとも、市場は既にコロナのことなど忘れているかのようにも見えるが。

中国に関して言えば、エバーグランデの利払いはただの先送りにしか見えないが、元々この問題の本質は同社が倒れるか否かということではなく当局の景気減速覚悟のバブルつぶしがどこまで本気かということである。直近、ややトーンダウンしているようにも思えるが中国は欧米或いは日本ほど緩和の麻薬中毒者ではないし、ある意味遥かにまともな金融政策を行っている。また彼らは遥かにロングスパンで物事を見るのが得意であり、目先のクラッシュを避けたいがために麻薬に走り続ける先進国の姿勢とは一線を画す。引き締めによる影響が足元でも少しづつ出てきてはいるものの、よりはっきりと表面化するまで特に欧米市場は無視し続けるつもりかもしれない。

来週は決算本格化となるが、既に決算発表をしている高値圏シクリカルの反応は芳しくない。無論シーズン終盤には変化が生じることもざらだし一概には言えないが、個人的には今さら月足高値圏のシクリカルを買う選択肢は無い。ディフェンシブ中心のPFで持ち越し下がれば買い増すだけである。

月末の選挙に関しては、もはやこれを理由に上がってきたわけでもないしかといって政権交代などほぼあり得ないので大きな影響はないと思っている。とかくメディアは国内政治ネタを相場の要因として見たがるが、民主党政権とアベノミクス以外で本当に大きな影響のあった国内政治ネタがここ10年でどれだけあっただろうか?どちらも今度の選挙で起こり得ないと思う。ただ、先日の「岸田ショック」のように、メディアが書き立てるとたとえそれが後付けの間違った解釈であっても自己実現的にそうなることも多いので全く無視するわけにもいかないが…。

とりあえず今夜もそうだが来週米株が一段高に進むのかレンジ内で反落に転じるのか、すべてはそれ次第といったところか。売り方やあるいは私のように安く買いたい買い方にとってみれば後者を望む人も多いかもしれないがここからの一段高は持続性に欠く最後の噴き上げである可能性が相応に高いのでむしろ前者を望むべきに思える。目先のしょぼい下げを望むより、ここは一段高を我慢した後の本当の大きな下げを待つべきだと思っている。逆にレンジ内反落になるなら大天井の到来はさらに先になる覚悟が必要に思える。

 

 

 

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