決算が続々と出てきているが、今のところ正直あまり反応は良くないように見える。

シクリカル系はどこも思ってた以上の決算を出してきていると思うのだが、反応は芳しくない。先週金曜日に多くの企業が決算を出し、その翌営業日である昨日はかなり特殊な地合で下駄を履いたようなものであった。それが今日は指数以上に下げているとことが多く、実力はその程度だったということだろう。既に月足高値圏のシクリカルは今回の決算をもってしても短期リバこそあれどもチャートを好転させるほどの力は無さそうである。

まあまだ決算シーズンも3分の1ほどが過ぎたにすぎず、今後反応が変わっていくこともあるだろう。また、昨日の指数暴騰で例えば先週金曜引け後決算発表の銘柄などは正直「正しい」反応を未だ測れていないともいえる。昨日は地合が異常だったし、今日も指数としてはさほど下げておらずまだ昨日の影響が残っているとみるべきだろう。今後日経が数百円下げる日をいくつか経て見ないと、好決算銘柄、悪決算銘柄それぞれ正当な評価が見えてこないと思う。

そういう意味では「買い」については依然様子見をせざるを得ないところか。指数も昨日に空けた下の窓、そして9月の3万円の窓と上にも下にも窓がありどちらから埋めに行くか、なんとも言い難い状況である。

ただいずれにせよ、コモディティについても例えば石炭が下落に転じるなど目先天井感が出てきている雰囲気もあり、原油なども来年は供給過多が予想される中一時騒がれていた3桁などは近くて遠い水準にも見える。このあたり、もってこの冬がピークとしてもそこまで引っ張れる余地は少なく、資源高が一息つけば商社や非鉄などの月足高値圏シクリカルが落ちてくるだろう。無論これにより資源高に悩まされていた分野は上がるかもしれないが、基本的には日本株=シクリカルバリュー=資源高・金利高はプラス要因、であり、それはリーマンショック前などを見てもよくわかる。

小難しいことをごちゃごちゃ考えずとも、シクリカルというのは月足の高値圏で買ったとしてそこから右肩上がりに上がり続けることはほぼあり得ないので、既に大型人気シクリカルが月足高値圏の今、ここから買ったとしても最後の噴き上げに期待するだけの分の悪い賭けになると見え、だとすれば大方シクリカルの日本株全体、指数についても同様のことが言えるだろう。

個別で見ればかなり割安になってきているシクリカルも散見され、私もついつい買いたい誘惑にかられるものの、セクターの優良株に下げ余地が大きい以上、セクター売りを喰らえば同じように売られてもっと割安になるのは容易に想像がつくから、やはりシクリカル系を足元の好決算で買うのはやめておこうと思う。

 

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