バリューと半導体との乖離は最大レベルに逆戻り

バリューの売られ方が酷い。しかも指数は上げているというから、もはや驚愕である。

保有株は軒並み総攻撃を喰らっており、メグは順調に年安に接近中である。さすがに大陰線4連発なのでわずかに買い増しをしたが、引けではまだ下げた。やはり2000円の攻防となるのだろうか。

それにしてもバリュー系はどこも決算さえ出せば暴落という悲惨な状況である。指数は半導体で吊り上げられたままというのが、余計に不気味である。もはや日経は和製SOX指数と化している。

ただバリューと半導体・グロースとの乖離がここまで来ると、さすがにその乖離を狭める調整が来そうな感じはある。さらに言えば、今月は米株が噴き上げに向かう中日本株全体も抑えられており、これは今年の8月の感覚によく似ている。当時は日経自体も下げていたのが違いだが、その後9月は半導体の噴き上げで指数が急騰した。今回は指数自体が落ちていないので指数が急騰するとはあまり思えないが、半導体の個別を見ると週足2番天井のものが多く明日の決算終了で出尽くし下げに転じるかどうかがポイントだと思う。逆にバリューは一貫して売り込まれており、買戻しが入るとそれなりに強いリバウンドがあり得ると思うのだが、希望的観測に過ぎないのも事実。しかしこの売られ方は相当に空売りが入っていると見える。

 

昨日は米国のCPIからのインフレ懸念で一気に金利が上がったものの、実際にはBEIのほうが上がっており実質金利はむしろ下がって最低ライン近くに落ちている。これではいくら名目が上がったと騒いでも暴落の下準備は出来ていないと捉えざるを得ない。しかし、基本的にインフレ=バリュー相場であるから、昨日は素直にナスが下げ、ダウが耐えたわけだがそれでも日本では半導体が恩恵を受けるだけの結果に終わっている。SOXも大幅安になったにもかかわらず、である。

昨年の夏~秋もグロースや半導体が上げ続けて指数を押し上げる中バリューだけが売り込まれ2番底3番底に転落した銘柄が多かった。その後はワクチン相場~この春のリフレトレードでその乖離を縮小したのだが、ここにきてその乖離は再度激しくなっており昨年の夏~秋レベルに逆戻りしていると感じている。となれば、その修正がここからきておかしくないのだが、指数がクラッシュすれば巻き添えを喰らうのも間違いない。

ただ個人的にはまだこの実質金利では大きなクラッシュが来るとは思えず、となるとグロースの健全な調整が入るとバリューの逆行高もあり得なくはないのかとも考えている。いずれにせよインフレに関しては一過性と馬鹿の一つ覚えのように唱えている中銀を嘲笑うかのように進行していると見え、皆が供給制約と信じ込んでいるその原因も緩和が大きいとするならば早々簡単に解決するようには見えない。

今週は非鉄、石油など資源株も最高益を出しても売られるような酷い有様であるが、この辺りは海運のようになる可能性も一定あるように見え、インフレヘッジ的にもある程度は持っておくべきではないかと考えている。個人的にも昨日急落した非鉄は少し拾っておいた。

シクリカルに関して弱気派はリーマンショック後の動きを例に出しその強烈な下げの可能性を説くが、正直リーマンショック前の相場というのはバリューバブルであり日経のPBRが2あった時代だ。今はやはりITバブル期になぞらえるのが適切と感じており、当時をトレースするなら(一旦は下げに巻き込まれたとしても)次に来るのはバリューの噴火しかないのではないかということは、今まで散々書いてきた通りで変更はない。

米株は昨日5日線を割れやや崩れたが週足や月足ではまだ噴き上げが足りていないので、また実質金利があの惨状なのですぐにクラッシュというわけにはいかないだろうが、クラッシュの巻き添えを覚悟したとしても、やはり今後持つべきものはバリュー一択でしかないと思う。私はバリュー投資家に見えて実のところ叩き売られたグロースが一番好きなのだが、おそらくグロースを買うのは早くとも次の夏季五輪くらいまで待つ必要がありそうだ。

 

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