ブログ開始にあたり、現在の所感

約2年間、株式投資にかかる所感をメモ帳代わりにツイッターに投稿してきたが、投稿の気楽さは良いのだが如何せん肝心の後で振り返る際に検索がしにくい、古い投稿は検索ワードを入れないともはや読み返すことすら困難ということもあり、今回このブログに移行することとした。

加えて、SNSというのは余計な情報や扇動に惑わされることも多く、とりわけメンタル面が重要になる投資において必ずしも有益な面ばかりとは限らない。無論、有益な情報も数多あるので一概に悪者扱いはできないのではあるが、時折情報収集をする程度にしたほうが良いのではないかというのが、約2年間続けてみての感想である。

さて、現在までの相場所感をさしあたりまとめたい。

昨年のワクチン相場で24000台の壁が突破され、バブル嫌い・安値で買いたい私としては絶望的になったのだが同時にコロナ+緩和のみが支えになった相場であるという認識はずっと変わらず、そういう意味でワクチンの真の効果が試される今年の秋冬を目途に天井を付ける可能性が最も高いという見立ては約1年前からずっと継続している。早ければ今年の春夏、遅くとも来年の春に天井を付けるという見立てである。

この考えの当初のベースは今年の秋冬を乗り切ればコロナ戦争に終結の目途が付き、更に治療薬が出てくればコロナを特別視する前提条件がなくなる、すなわちコロナを大義名分としたバラマキがなくなるという考え方からであった。

金融相場だの業績相場だのと言うもっともらしい相場サイクルが語られたりもしているが、一貫して言えるのはこの相場はただの緩和麻薬一本足打法であり、この一本足が折れてしまえばすべて崩れるのは言うまでもない。

そこへ最近インフレが加速し、大義名分以前にこれ以上麻薬を打つと副作用で死亡するような状況になってきており、いよいよ緩和バブルも出口に追い込まれたかに見えた。9月の米株の下げ、そして10月に入って日経の全戻しの下げ、ここまでは良かったのだが、足元大きなリバウンドで結局このバブルはまだ死んでいなかったという状況になっている。

 

 

結局のところ、すべてはこの狂気の沙汰とも思えるM2の拡大がベースとしてある以上、下がるにも下がれないというのが現状のようだ。確かにM2の増加率は減少傾向にあるので、ここから一段高があったとしてもおそらく持続性には乏しく、いわゆるバブル期最後に見られる最後の一噴きに終わるように見える。一方で、これほどまで膨れ上がったM2を背景として、下がろうにも(一過性のフラッシュクラッシュのようなものはあれど)本格的な下落相場を演じにくいのは容易に理解できる。無論、M2はグラフの通り過去のITバブル崩壊やリーマンショック時の下落相場でも関係なく上昇基調であったわけだが、今回はレベルが違う。現金給付という馬鹿げた手法がすべての根源である。

 

 

BEIはコロナ前で見ても高い水準にある一方、10年名目金利は2にも届かず実質金利のマイナスは常態化したままであることも本格的な下落相場の到来の可能性を減じている。無論、この緩和バブルにおいて債券と株の両方が買われるという異常事態が常態化してきた以上、いざクラッシュになれば両方売られることでこの低すぎる実質金利を解消する可能性も十分考えられるだろうが、実際、コロナショックがあの下髭一本に終わったのも、結局のところ当時の実質金利もせいぜいゼロ近辺であり、リーマンショック以降の緩和バブルの延長性上にあったことが背景として十分考えられる。

つい先日まで、バブルはついに天井を打ったのではないかというベア派の意見が大きくなりつつあったが、足元のリバウンドでそれもまた萎んでしまった。私自身、そういったベア派の意見に「いよいよか」と期待した一方、①米株の最後の噴き上げが見られていなかった点 ②実質金利が低すぎる点 を懸念材料として挙げていたが、その懸念が当たってしまったように思える(まるで私は売り方のように思えるかもしれないが、あくまで安値で買いたいだけの買い方である)。

バブルの天井期に月足で大陽線や大きな上髭が付きやすいのは、過去の日経バブルやITバブルのチャートを見ればすぐにわかる。直近、日経のチャートは9月に大きな上髭をつけ、その要件を満たしなおかつこれは2番天井の形であるため次に来るのは本格下落でおかしくない形であるのは事実だ。

一方、バブルの本尊の米株は3指数ともに月足では8月までむしろ陽線は小さくなっており、減衰して行っているかのような動きであった。これはバブルではない通常の上昇相場の天井にはよく見られる形だが、バブルの天井としては不適切に感じていた。結果、9月大きめに陰線を出したが、足元それを打ち消しにかかっている。個人的には、米株はここから1~2割の上昇を今後数か月でやってのけて不思議ではないし、むしろそれが最後の噴き上げとして自然である。

日経に関しては、9月の急騰も結局上髭で終わり、3万円台は売りというのが鉄板として認識されたと思しき以上、米株が最後の噴き上げを演じても年高を更新するのはやや難しいのではないだろうか。比してトピックスは9月は一段高の形状でありチャートの形がよく、これは素直に米株についていきやすいかもしれない。

米株はむしろここから数か月で大きく噴きあげてくれたほうがバブルの大天井の信頼度が増すと思われる。逆にWトップで調整に入るようだと12や24月MA程度の調整を経て再上昇などという可能性もぬぐえない。

従前はいくら緩和をしても来ることがなかったインフレだったが、今は状況が変わってきている。このインフレの原因について、サプライチェーンの乱れを主因とする論調が多いが、個人的には緩和マネーが投機的に入っていることのほうが大きいように見える。仕手株のような動きをした材木などを見てもそう感じる。

従って、コロナが収まりサプライチェーンが正常化すればインフレも終わるという論調には賛同しかねる。単純な話、あれだけ金をばら撒いてインフレが起こらない=通貨価値が下がらないほうがどうかしている。

さすれば、インフレが継続し高すぎる物価を背景に需要が伸びないスタグフレーションが継続すると考えれば、その状況下で緩和を継続拡大するなど火に油を注ぐようなものであり、副作用のほうが強く出ることはいくら麻薬中毒の中銀でも理解するのではないだろうか。

ここから先、緩和を進めればインフレ、引き締めに転じれば景気減速と、もはや打つ手はなくなっているように見える。バブル信奉者=中銀信奉者には次回のクラッシュでも緩和で乗り切れるという楽観が蔓延しているが、いくら麻薬を打ってもインフレが来なかったかつての常識にとらわれているように思われる。

ただ、繰り返しになるが金利がこの状況では下げようにも下げにくいのも事実であり、下落相場の前にまずは実質金利がマイナス圏から脱却することを見る必要がありそうだ。もっとも、その時間差は想像以上に短い可能性も高いので、動くべき時には素早く動くようにしたい。

 

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