今週は指値だけして放置するというスタイルにしたが、昨日メグと帝人の買い増しが約定していただけで売却はゼロとなった。
PFサイズはコロナショック以降では最大になっているが、そうは言っても依然キャッシュポジションは非常に大きい。
バリュー株は昨年7月末、10月末にそれぞれ2番底、3番底を付けた。今は4番底かこれからが4番底なのかは分からないが、とにもかくにも不人気バリューはコロナ安値の攻防がもはや普通、といった形になっている。
さて、タイトルにも書いたが、割安株は下げに強いのか、という問題について。結論から言えば、そんなことはない、と認識している。PBR0.5だから割安、だから暴落に巻き込まれても下げ余地がない、というような理屈をSNSや掲示板でよく目にするが、調べてみるとわかるがリーマンショック時の割安株はPBR0.5からさらに半分になったりなどザラである。
もちろん、テンバガー達成銘柄が何十分の一になるような、そういうことにはならないかもしれないが、そういう銘柄を持っている人はスト安の連続でない限りすぐに損切りするだろうし、一方のバリュー投資家は「割安」という言葉に惑わされてホールドしてしまいがちで気づいたら半値だった等という話は多いように思う(私のことか!?)。
暴落時に(相対的に)強いのはむしろ優良大型ディフェンシブ、そして好業績の割安グロースのほうだと思っている。ただリバウンドは叩き売られたシクリカル、割安株のほうが大きいように見えるし、理想論でいえば前者に暴落前からシフトしておき被害を抑え、後者が叩き売られたところで乗り換えると言うのがベストに思うが、まあそううまくトレードできれば誰も苦労しない。
従って私はPBR0.5だから割安、とか、1だから割高、とかいう考えはあまり持っていない。それよりは過去10年、というよりもリーマンショック時や大震災時のPBRと比較して今のPBRはどうか、ということしか見ていない。今PBR0.5でも指数暴落時に平気で0.2などつけているような銘柄は買わないし、逆に今1を超えていても指数暴落時ですら1を割らなかった銘柄なら買い検討する。
まあこのヒストリカルPBRの考え方についても、実際大きな下げが来たらどうなるかは分からないが、少なくとも過去最安レベルで買っているという安心感は多少はある。
ただし、業績が赤字になるとこのヒストリカルPBRは機能しなくなり、底割れすることが多い。加えて、せいぜいPBR1台までのバリュー株にのみ通じる話であって、2や3を超えるようなグロースには適用できないのは言うまでもない。