2018年の再来はならず 2021年12月第4週の振り返り

今週、市場では2018年のブラッククリスマスの再来を願う(?)声もちらほらあったものの、結局米株は再度上昇しレンジ上限まで達し、日本株は直近三角保ち合い上限ラインに達する中で半導体だけはゾンビのような復活で再度最高値を目指しつつある。

まあさすがに2018年のコピー相場というのはあまりに誰もが考えてしまうシナリオで実現可能性に乏しかったと言わざるを得ないか。ただ足元の米株の再噴火は参加者が減る中の根拠なき楽観に支配されているようにも見えるし、SP500の4725というラインは先月から徹底して売りが奏功してきたラインでもあるのでここで買うのは非常に勇気のいる行動だろう。逆にブレイクすれば最後の噴き上げの再開となろうが…。

オミクロンについては弱毒だというニュースとそれでも感染者が欧米で猛烈な勢いとなっているニュースとが拮抗し、焦点としてはいつ「特別扱い」をやめろと言う世論が大きくなるのかにかかっている。未だデータの蓄積が不十分だが今後数か月でなおも死者数の増加がみられない場合はさすがに扱いを格下げすることに多くの人が同意することになるように見える。

ただ留意したいのは本質的にコロナの収束は現在のバブルにとっては逆風であるので、これを好材料としての上昇は一過性の騙しになる可能性が高い。もちろんシクリカル、バリューには好材料であるが、バブル銘柄の崩壊を受け流しながら逆行高出来るのかは依然注意深く見ていく必要があろう。

バリューについては特に今週後半は半導体の復活もあって低迷を強いられている。一度は東京エレクも25日線を割ったが、即座に盛り返し無かったことになっている。要は半導体は未だ完全に崩れたことがないため、バリューの真価を問うリトマス紙は未だ一度も使われていないことになる。

金利についても米10年金利は1.5すら超えられていない。オミクロンの登場で一時112円台まで下落したドル円も再度114円台半ばまで戻している。この辺りについては、色々な解説がなされているが、結局は日欧など海外勢のキャリートレードによるドル買い、米国債買い、ということなのだろうか。

Falling Dollar Shows Resurgence of Infamous Carry Trade

上がらぬ米金利の「謎」再び 海外マネー、国債に流入

そうであれば、いずれは巻き戻しが来るはずであり、それは暴落に拍車をかけることになるだろう。

とはいえ、従来利上げ時は調整を挟みながらも指数は高値圏レンジで維持されることも多く、更なる急角度の噴火の可能性は現状の引き締めスタンスを考えれば低くなったものの来年いっぱい辺りは高値圏レンジで移行する可能性も相応にあろう。来週~年明け早々に薄商いを狙ったフラッシュクラッシュのような下げがあれば、少なくとも目先では買い場になるのかもしれない。引き続き、来年春までに指数は天井を付けると考えているが、だからといってすぐに暴落するというわけでもなく、2006~2007年のような展開も考慮すべきか。ただこのような形になるのであれば「休むも相場」が正解なのかもしれない。

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