マザーズは一足お先に暴落 2022年1月第二週の振り返り

暴落といってよいマザーズの下落

マザーズの下落が酷い一週間となった。

米中銀の引き締めによりナスダックが軟調となったことを受けてではあるが、既に昨年末にかけて損出しの売りも相まってかなり下げていたにもかかわらずそこからさらに連日の3%、4%下げが続き上図の通り月足のRSIは20を割ってきている。これはリーマンショック以来の水準である。

マザーズについては寄与度の高い構成銘柄が変わることで指数のPERやPBRもコロコロ変わり、また成長した企業が1部などに転出していくこともありあまり指標面での割高、割安があてにならない。TOPIXなどであればBPSの蓄積により大局的には右肩上がりが理論上正当化されるがマザーズ指数はどちらかというと個人のセンチメント指標的な意味合いが大きく、上も下も支えがないと言ってよい。

例えばマザーズ指数の実績PBRはリーマンショック時には1.2割れと驚異的なレベルまで下げており、コロナバブルでの最高値時はPBR7付近というからこれでは極論マザーズ指数は200でも300でもあり得る話になってくる。

もっとも、先述の通りこの指数は一部の寄与度の高い銘柄にかなりゆがめられた指数なので個別を見るにあたってはあまり意味がないという部分もある。

短期的には下げすぎのマザーズ指数

指数の12か月MA乖離率はコロナショック時に迫ってきている。もっとも、リーマンショック時はこの倍くらいの乖離率(-50%近い)であったので、どこまでも個人の心理を表しているようである。

12月に損出しの売りが出る中1月からの反発を狙って(さらに悪いことに信用で)買った人が多かったようで、期待外れの下落に投げが続いているようである。実際、昨年末にかけての下落で買い残はむしろ増えているところが多く、需給は引き続き良くない。

日足でも直近3つも窓を開けて下落しておりさすがに一旦リバウンドはありそうであるので、個人的にもわずかながら拾っておいた銘柄もある。ただ、多くの人も似たようなことを考えているであろうし、ナスダックが依然最高値から数パーセントしか下げていないことを考えるといざ本尊が下げれば中国ADRのような下げ方になってもおかしくはない。「短期的には下げすぎ」ではあるが、長期で見て「大底」には程遠いので目先の戻り売り目的で買うしかないといった状況に見える。

思えば去年あたりからずっと中国香港→マザーズ→日経→米株の順に先行指標のような動きがみられているが、これは米株を中心として周辺から崩れて行っていると解釈しても良い。となると次は日経、TOPIXの番だろうか。

日経は目先の目途にタッチ

その日経であるが昨日金曜日に前場大幅安となり日足-2σの目先の目安に到達したことで一旦は達成感が出ている。昨夜のダウは下げたものの日経先物はプラス圏となっている。SOXが上がったせいだろうか、昨日ザラ場でダウ先がプラス圏であったところから本番で下げた割に計算が合ってこないが、まあこれは月曜のお楽しみというところか。

シクリカルの強さはホンモノか

昨日の日本株はシクリカルに利確の売りが出たが、とにかく今週前半はシクリカルの強さが際立っていた。私自身は年初からのシクリカルの強さは騙しと見ていたが騙しにしてはしつこく、作戦は大失敗となっている。

シクリカルの上げが騙しと見たのは前回の記事にも書いたが昨年のバリュー相場に比べ長短金利差が縮小している点、ワクチン→リオープン期待が強かった昨年と比べ現在は既に反動消費も一巡しオミクロンでグダグダになりつつある点、FRBがタカ転しており消去法的にシクリカルが買われているだけで積極的な買いとは見えない点などが理由である。ただ来週も再度シクリカルが上がるようなら完全に戦略を間違えたということであり新年早々厳しい状況になる。

現在のPFは過半が食品、あとはアフコロのマンダムといったところで、シクリカルはほぼ皆無にまで撤退済み。食品は週前半のシクリカル上げに全くついて行けず、それは資源高、円安基調に由来しているのは言うまでもない。昨日はそれらの巻き戻しがあったものの、依然予断を許さない状況だ。

BEIは下がるもCRB指数は高値

BEIは中銀の引き締め姿勢により下がってきているのにCRBは年高を更新している。そして日本株でも鉱業や非鉄など資源株がシクリカル上げの中心となっている。原油などエネルギーの寄与度が大きいCRBは直近地政学的な要因もあって再度高値を付けているエネルギーの高騰に引っ張られて上がっているようだ。

食品株などはもちろん資源価格の下落が上げのカタリストであるので私としてはそちらにベットしているということである。もちろん通貨価値の下落によるコモディティの上げは十分合理的であるが、

・相当に緩和マネーの流入によるかさ上げがあると思われること

・一旦リスクオフになれば株同様に一緒に売られるであろうこと

・コロナによる供給制約は理解できるが、本質的に世界景気が良かった2018年前後の水準よりも遥かに上がっているのは持続的な実需バランスから考えると違和感を覚えること

・為替についても円の実行実質為替レートが過去最低レベルであり下げ余地よりも上げ余地が大きいこと

などにより下落を期待している。

 

 

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