S&P500は12か月MAに接近 2022年1月第三週の振り返り

グロースを中心に米株の下げが本格化してきた一週間となった。

S&P500は4連続で大き目の陰線を付け、10月の窓埋めや12か月MAにトライしつつある。

一方で、日足RSIは20を割り込み短期的には一旦反発があってもおかしくないフェーズとなっている。

とりわけ12か月MAは2018年のVIXショック時などにも耐えたラインであり、おそらく先行して動いているTOPIXも先月までぎりぎり耐え続けていた。この辺りで下げ渋る可能性は一定見ておくべきだろう。

足元の米株の崩れの背景は無論中銀のタカ転と金利上昇であると解されるが、足元10年実質金利は未だ-0.5%台であり暴落の舞台にはもう一押しが必要にも見える。テクニカル的にも支持線を割れ市場ではかなり弱気目線の人が多くなってきているが、こういう時こそあまり下目線になりすぎないようにしたい。

さらに言えば日本株に関してはなおさら反株式市場的な岸田政権のこともあって悲観的な見方が増えているが、今までひたすら上げ続けてきた米株のヘッジとして売られてきた側面があるとすれば米株が一旦下げ基調になれば意外高という展開も一応は考慮すべきだろう。こんな考え方をしている人は少ないだろうが、市場では大勢と意見が被ることほど怖いことはない。今、かなり弱気目線が増えているからこそ注意したいところだ。

週後半は米株、日本株共にディフェンシブの強さが際立っていた。シクリカルについてかねてから弱気目線でディフェンシブ中心のPFにしていた私としてはありがたい展開ではあるものの、実際大き目の下げが来ればつられるのは当たり前であるのでせいぜい儚い夢と考えておきたい。ただ、12月頭のバリュー底については、ディフェンシブバリューは未だ割れていないものもあり、かねてから可能性を考えているITバブル崩壊時の逆行高パターンの望みが完全に断ち切られたわけでもない。

また、私鉄などアフコロ株はこの感染状況でも年安を更新しておらず、むしろ底堅い動きとなっている。高PBRの化粧品株などは苦戦を強いられているが、最近の傾向としてPBR1割れ水準の銘柄については比較的下げ耐性を見出せる雰囲気ではある。

足元の米株の下げは今のところ中銀の引き締めという「人為的」なところが大きく、追い打ちをかけるような危機の発生には至っていない以上まだ「暴落」というよりは「調整」を想定すべき段階に見える。そしてこの場合、グロースの下げで吸収できる範囲に収まる可能性もある。日本株に関しては高配当系のバリューは3月配当というカタリストもあるので今後押したとしても押し目買いの(最後の)好機となるかもしれない。

一方、昨年のバリュー相場ですら配当落ちとともにあからさまに崩壊していったわけであるが、現状配当位しかバリューを買う意味を見いだせない中、権利日持越しは相当リスキーに見える。一部には資源株などの一段高をコモディティの高騰とともに期待する声もあるが、私としては懐疑的に見ている。

既に歴史的なインフレの中、これ以上の資源高は米政権が許さないであろうし株価は調整の余地が大きすぎるほどにまだ高値の為、リスクオフ地合に持っていくことで資源価格を下げさせる可能性が極めて高いと考えるからだ。

歴史的な債務の膨張を背景に、通貨価値の下落としての商品高は確かに合理的だし近い将来十分可能性はあろうが、その前にリスク資産のクラッシュが必要だろう。コモディティにしろ資源株にしろ、買うのはその時で十分であり何も月足高値圏の今買う必要はないように見える。

私的な戦略としては引き続きディフェンシブ、不人気アフコロを中心に低PBR(1割れであることが必須)のもので固めつつも、年安2番底水準に突っ込んで来たら買い増し、大き目に戻せば戻り売り、を繰り返しながら少しでも取得単価を下げつつ本番の下げに備えたいと思う。

高配当シクリカルについては2月に深めの押しがあれば3月配当上げを期待して短期目線で買おうかとも思うが、高値を追っかけることだけは避けたいと思う。イールドカーブや実体経済からしても、シクリカルが買われる理由は去年の2~3月に比べ圧倒的に少ないと思うので。

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