身も蓋もない話ではあるが、激烈なリバにより当面はすることがなくなったというのが現状認識である。

日経は25日線が破られ13週MAが破られ、最後の砦である週足下降トレンドライン上限、ないしは12か月MAである28200-28400近辺でギリギリ止まって今週を終えた。

一方、まだ権利日まで2営業日あり、月末のドレッシング買いや配当再投資、その他諸々のよくわからないリバランスやらなんやらがよくわからないがまさかの月足トリプルトップ3万を生み出さないとも限らない。

外部環境はほとんど何一つ好転してない、せいぜいが超噴火した資源価格が雀の涙ほど下落したのと皆がウクライナ危機に飽きたことくらいなのだが、ショートカバーだとか大学ファンドだとか円安だとかいろいろな説はあるものの、とにもかくにも菅内閣退陣相場のコピーのような噴き上げ方となっている。

おそらく問題が根深いのは、あの後10月のイッテコイを誰もが覚えているがために売り方がまだ耐えていたり下手すると売りを追加してしるのではないかということであり、ご存知の通り売り方の買戻しこそ最大の噴火要因であるので彼らの損切を待たないとなかなかしっかりは下がらないように感じている。

無論、米株についても結局各指数週足MAをやや超えて終わっており、戻りの目途としていたラインは破られている。相対的に弱いナスだけは依然月足MAの下にありこれが月足MAで抑えられるかどうかだが、10年金利が2.5に迫る中まだこの位置で耐えているのは正直驚きである。

BEIが高止まりし実質金利は依然マイナス圏であることがやはりこの下げそうで下げない相場の大きな背景であるように感じる。膨れ上がった中銀のバランスシートやM2も異次元のレベルであることには何ら変わりがない。先日のようなしょぼい下げでこれだけリバるともはや暴落なんて今後一生来ないのではないかという錯覚に陥る人もいるのではないだろうか。無論そんなことはあり得ないのだろうが、ただかつてのITバブル期やリーマン前とは単純に実質金利やM2が違いすぎるというのは認識しなければならないかもしれないし、これらが是正されるまでは行き場の無いカネがすぐに舞い戻る相場が続いてもおかしくない。

 

私個人としては既に食品株と不人気化粧品株しかほぼPFに組んでおらず、これらは何ほども上がっていないので権利前に売ることもできないしかといってこの指数の位置で買い増しなどできるはずもない。

ここから下げるとしてもまた最低1週間以上は下げ続けてくれないと買える水準にはならないだろうし、しかし売り方も買い戻したくてうずうずしてそうなのでそう簡単に下げるとも思えない。

前々回の記事で中規模調整は必至としながら日経PBR1水準は再度遥か彼方に遠ざかってしまったので、この中規模調整を待つという前提であれば当面はすることがなくなったという結論になる。

昨年11月のようなバリューやディフェンシブの独歩安があるのであれば買い増しの検討が必要で話は変わってくるが、足元半導体がかなり戻してきてはいるものの2番天井に向かったところで前回ほどの資金吸収力があるかは疑問だ。

いずれにせよ、少なくとも来週や再来週で動くべき水準に達するとは思えず、当面はノートレの日々が続きそうである。

 

 

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