総楽観の指数ラリーと微妙に悪化してきた日本の決算反応

Bad news is Good news のラリーが続いて、米株は月足MAまで目立ったレジスタンスがなくなってきた。上図はナスダックだが、下図のSP500も似たようなものでまだ戻し余地がある。

一方で円安により無駄に耐えてきた日経は下図であるが、月足MAをわずかに超えて終わり、このまま米株の戻りに付き合うのであればレンジ上限3万手前、トリプルトップ形成に向かう可能性もある一方、ここ数日は米株の上昇について行けずに円高により逆に下駄を脱がされる感覚が出てきた。

とりわけ昨日の後場、デンソー決算ミスからのシクリカルへの警戒感、そして米株のリバも金利低下によるグロース中心ということもあり3月以降日本株最強と煽られ続けてきた付けが回ってきてもおかしくない雰囲気がある。

それでも米株の戻り余地がある以上大きな下げは想定しにくく、とりあえずは米株が月足MAタッチするのを待つしかないという感じであろう。仮に米株がそれを超えてWトップを付けに行くのならその時はもうお手上げというしかない。

市場の雰囲気はほぼ総楽観といってよい雰囲気だと思う。粘っているのは個人の先物売り勢だけに見え、これも来週にはぶん投げるのだろう。そこからが本番ということになろうか。

さて、グロース中心のリバ相場によりディフェンシブはセクターとして弱い動きが続いている。昨日の米株も生活必需品、ヘルスケアのみが下落となった。日本のディフェンシブとしてはやや円高に振れてきたことはポジティブだが、金利上昇が一服したことでコモディティーがやや値を戻しており、以前書いたように政策ミスによる反騰→資源株のリバも可能性としてはやや高まってきているように思う。食品などは資源株とは逆の動きとなるので、目先のリバ相場について行けない+1Q決算でザラ場発表が多いためアルゴによる急落、このパターンに警戒が必要だろう。

一方でこれはかなり買い場でもあると考えており、というのもシクリカルの決算がパッとしないものが多くなってきている+反応が悪化してきていることからおそらくシクリカルはリバっても短命であり外部環境的にはディフェンシブ有利に転じる公算のほうが高い。

今回の決算シーズンでは、ディフェンシブの急落は買い、シクリカルの急騰は売り、というスタンスで臨んでいる。もっとも、シクリカルはほとんど持っていないので見ているだけであるが。

それにしても、月足で見ればまだまだベアマーケットを脱していないチャートであるのに既に米株界隈ですら総楽観とは、市場参加者の踊りっぷりには感心してしまう。そして日本株最強論を吹聴してきたメディアやアナリストは、ここから正念場を迎えることになるだろう。円高とシクリカル沈没に日経が耐えられるのか、見物である。

最後に、決算反応の体感的なことを記しておくと、7月中旬までは甘めに感じていたが今週後半から反応が悪くなったように感じる。食品は今のところキューピーが急落も全戻し、超割高のカゴメは続落、日清製粉は急騰もイッテコイ、フジッコは中規模下落、中部飼料は急落も下髭、ヤクルトはあの位置でもプラス、フジ日本素直に上げ、六甲バター上髭。

総じて、決算前までに上げていたところはやはり落ちやすいものの、貸借が良い、またはバリュエーションが割安というところは戻しも早い。

昨日引け後の決算では、DM三井今一つ、ブルボン下方、ヱスビー普通であるが、さて反応はどうなるか。

個別食品株のチャートとしては25日線まで調整が入っているところがほとんどで、特に弱い日ハムは全戻しに近づき、森永乳業やメグもMA割れて三角持ち合いラインまでは行きそうな形、ニチレイやキユーピーもMAでぎりぎり耐えているが厳しいか。

目安としては先日書いた通りやはり週足MAまで調整していれば跨いでも傷は浅そうだが、菓子など急騰後まだ高い位置にいるものはむしろ決算での急落を狙いたい。いずれにせよ既にホルダーの人以外は間違いなく髭であっても急落を狙う方が合理的で、全体の決算反応が悪くなってきている中あえて決算跨ぎをするために決算前に買うなどというのは基本悪決算が想定される食品株ではあり得ず、やるならシクリカルだろう。

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