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↑医薬品指数 日足チャート
今日は日経400円ほどの下落のわりにセクターとしては医薬品が3.5%を超える下落を見せ、持田など一部の好決算組を除きほとんど全滅となった。医薬品は4日連続の下げで、さらに言えば1日挟みさらに4日も下落していたので実質的には1週間以上下げ続けている感覚である。
足元の指数のリバでディフェンシブが要なしになっていたことも大きいが、それ以上に特に大型の医薬品株はどこも7月中旬にかけて」上げ続けており、月足でも高値圏にまで買われていたことで決算前に上がると大抵その後下がるというお決まりのコースだったように思う。個別の決算は確かにやや物足りないものが目立ったがそこまで下げるかという内容が多い印象で、しかし事前の株価を見ていたらまあ下げて当然かという感想しかない。
昨日あたりから円安の巻き戻しが進んでおり、同じディフェンシブなら食品のように分かりやすい円高メリットに資金が流れる、というのもうなずける。医薬品に関しては全体的な薬価引き下げに対しコストプッシュはあるので値上げ値上げコールの食品に比べある意味分かりやすい業績回復シナリオが立ちにくいというのもあるかと思う。
一方で指数がここからしっかり下げるのであれば再度ディフェンシブならなんでも、食品でも医薬品でもトイレタリーでも買われる例のパターンの再来となる可能性が高く、やはり下げすぎたものは拾っておくというスタンスで良いのではないかと思っている。
円安効果で一瞬噴き上がるのはかなり分かりやすく予想しやすかった住友ファーマは今日全戻しとなったので買戻し、大して上げてもいなかったのに一緒に下げていたSantenも買い増しとした。
永遠に4000で買って5000で売る永久機関のような大塚HDも、4000まで下げれば買いたいところだがそこまでは行かないようにも思う。
もっとも、他の例えばアステラスや第一三共などの大型は元々が割高すぎて全く魅力を感じない。その他の監視株としては久光やツムラがあるが、正直Santenとサブに住友だけで十分だと思っている。
国内メインの中堅以下の各社に関しては、以前はキョーリンなども買っていたが最近は完全にスルーしている。相対的に大して安くないしどう見ても成長性を感じず、純資産だけで見るのなら他のセクターの他銘柄のほうがよほど良いと思えるためである。
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↑食料品指数 日足チャート
一方の食品はというと、まず指数レベルでは依然高値圏で耐えているし今日もセクターとしてはTOPIXよりも耐えていた。もっとも、食品はご存知の通り割高高値圏の飲料、一部の大型と、乳製品や菓子、加工肉などの割安安値圏とに二極分化しておりあまり指数に意味はないが、まあしかし感覚としてはやはりまずまず耐えているというものだろう。
決算反応も例えば昨日の日ハムも想定下限の最も甘めの3900ラインで耐えたし、飼料やハウス食品などの反応を見ても、普通の決算であれば好決算、悪決算でもある程度は想定ライン、という感じで、先発組で被弾していたキユーピーなどはむしろレアケースになりつつある。
既に資源価格が下がっており円安も一服、といった感じで復活のシナリオが素人でも分かるほどに描きやすいこと、そして1か月ほど上げ続けていた中で個人の空売りが増えて貸借が良くなっていたことが大きそうだ。
もっとも、資源価格の高騰時期と原価反映を考えれば最悪になるのはむしろ2Qであり、下半期は改善すると皆が期待してそれも分かった上で買っているのであるが、このまま中銀が日和見に戻って秋の段階で資源が再暴騰していたらおそらくシナリオは崩れることになる。
加えて日本株は無駄に耐えてきたこともありここ数日のように円高で米株に劣後する動きが続けば上値余地も限定的だろう。そもそも食品も本当に安いのはごく一部になりつつある。
したがって食品に関しては今のところ大して下げたものがないので拾ってはいない。メグをホールド継続しているのみで、以前書いたキユーピー、ニチレイは売却、日ハムは継続保有としている。
後はセクター違いであるが決算後下落しているマキタの買い増し、アルソックの再INなどを行っている。