70年代相場が現実的に

指数は緩和脳の脳死買いでラリーが続いている。日経に関しては大方の売り方はSQまで耐えればと念仏を唱えているのだろうが、これで来週下がらなかったら全滅だろう(早く投げて)。

ところで、下駄を履いて無駄な高さにある日経よりはましだが、米株もそれなりにリバってナスダックは週足トレンドライン上限まで来ている。このリバを最も喜んでいるのはFEDではないだろうか。

中間選挙を控えて米政権は普段なら気に掛ける株式市場よりもインフレの鎮静化を第一に考えていることは明白だろう。とはいえ、株価指数が低迷していれば全く配慮しないというわけにもいかない。かの国の株式はかつてのバブル期の日本にとっての不動産、現在の中国にとっての不動産と同じで決して右肩上がりを止めてはいけないものだからだ。

しかし幸か不幸か株価は既に相応にリバっているので、FEDにしても十分に引き締める余裕がある。

中銀の引き締め姿勢に右往左往しながら金利上昇時に株価指数が下がる展開は70年代を想起させる。未だにインフレを経験してこなかった現役世代が多数派の現状、所詮はデフレクラッシュで終わるんでしょうという見方が多いが、個人的にはそれはかなり偏った見方に見える。

結局のところ、彼らは知らないものを想像できないがゆえに自分の経験してきた相場の再来を信じ願っているだけに過ぎない。

無論私も70年代など知らないし想像もできないが、だからといって次のクラッシュもコロナショックや18年末タイプですねと考えるのはあまりに短絡的だと思う。

少なくとも一定程度の調整では、リスクオフ時には債券が買われ(金利が下がり)株が下がるというのが普通であったが、最近は金利上昇がリスクオフの引き金となり債券と株がともに売られるという展開が多い。

この反応、インフレが常態化していた70年代の反応であり、コロナ前のデフレ緩和パラダイムとは明らかに異なる。

問題はさらに、日本株に関して言えば米金利が上がると円安となり、米株は売られているのに無駄に日経が耐える。

一方米金利が下がればやや円高に振れるものの米株がリスクオンになりあがるのでやはり日経が上がる。

つまり米株がどちらに転んでも日経だけは下げないか上がる、というのがここ数か月~もうすぐ半年近く続いてきたのである。

多くの売り方もこれで殉職したに違いない。

無論どこかでこの逆回転は起こると考えているが、それは米国のインフレ相場が終わるときにほかならない。

米国のインフレがいつ収束するのか。無論正確な時期など分からないが、かの国の株式が持つ資産効果を考えるに、それは米株が死ぬことが必要条件になるだろう。そして今の相場で米株を殺せるのはFED自身しかない。無駄にリバった今だからこそ強気で居られるFEDも再度指数が安値に近づけば日和見になることは想像に難くないし、結局中途半端な引き締めとハト転を繰り返し指数は中途半端なリバと下落を繰り返し、インフレも同じく中途半端に残るように見える。

これが続けば続くほど日経は先の論理で無駄に耐え続け円安が定着するリスクがある。一方でこれに終止符が打たれると逆回転によりリーマン後の回復の早かった欧米株vs暗黒時代の続いた日本株、状態が再来しそうでもある。

米株は〇十年上がらなくなる、とか、次は日本株の時代、とか言う意見もよく目にするが、以前の記事にも書いたように日本株は為替次第のところが大きく、現在の強い円安の逆回転が起きれば相当の悪影響は免れないだろう。

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