指数はたかだか月足MAではあるが、内需ディフェンシブはさすがにやりすぎ感が感じられる水準になってきた。もちろん背景はドル円の暴走である。また、小麦など資源価格もウクライナ前の水準からがなかなかしぶとく、それよりも為替の悪影響が意識される展開となっている。

前回の記事で食品はじめ円安デメリットの内需ディフェンシブは指数が下げ切らないと買い増ししにくいと書いたが、書いた直後から想定よりもかなり速いスピードで各銘柄の下落が進み食品は年安が続出している。とりわけ弱いのが主力のメグはじめ乳製品で、森永が節目の4000を割れ、少なくとも目先はオーバーシュート気味となっている。

一方で東洋水産やヤクルトなど人気の海外比率高めの食品株や飲料系は高値を維持し、食品株指数を見ても6月安値に遠く及ばない。医薬品も同じである。

この、セクターの中ですら二極分化が進む展開をどのように解釈すべきか。指数に逆行安してきたのだから逆行高もあり得ると強気で買い向かうのも一理はあるものの、概して下げは流動性危機のように全部売れになるのに対し買いはパニック買いというのはまずなく、選別が進んで当たり前であるという理屈も理解できる。

要はジリ下げが続く場合は逆行高があり得て、なんちゃらショックのようなものが来るのであればどんな銘柄も巻き添えは不可避というのが蓋然性が高い。

で、ここからショック安があるのかというと、実のところかなり多くの人がコロナショックを覚えており急落すれば高確率で短期で儲かると教え込まれているので、「相場は常に多数派の都合悪く動く」という原則に照らし合わせれば、ここから先の指数はじり安が延々と続くか急落してもリバらないという展開が合理的になる。実際のところ、週足や月足レベルでは前者がすでに実現しつつあるわけで、ITバブル後や日経の90年代のような展開が個人的には米株、半導体、ニアリィイコールとしての日経の各指数にはしっくりくる。

そんな中、個別の内需ディフェンシブは日経15000円時代よりやすいモノも多くなり、さすがに今日は私もいくらか買い増しの指値が刺さってPFサイズも今年最大となった。もっとも、それでもまだキャッシュポジは60%強ある状態であり、基本的には最低でも中規模調整を待つという考えに変化はない。

住友P、アルソック、グリコなどが今日は刺さったが、シクリカル系のマキタや既に保有株数が多いメグなどは買いを控えた。これらは引き続き日経3月安値割れを待つべく様子を見たい。

年初来パフォも当然既にマイナス転換してしまったが、ここから先は指数をにらみながらの買い下がりを計画したい。

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