タイトルの通りである。ダウ1200ドル下げで売り方にとっては土壇場で逆転ホームラン状態だが、なんとなく昨夜のCPI自体リスク資産を下げたいFEDの意向が反映されていると感じるのは陰謀論過ぎるか(笑)
そして以前の記事
に書いた通り、ドル円が高値定着するリスクは引き続き相応にある。言い換えればリスク資産がしっかり下がらない限りインフレも円安も収まらない。
これだけの大緩和時代の弊害がそんなにすんなり収まると考える方がどうかしている。
期待だけで上がってきた相場は脆い。実際、機関の空売り仕掛けが幾度となく不発に終わってきたことは大衆レベルでは至って楽観が継続中であることを示唆してきた。
リーマン以来のネットショートが云々という記事を何度も見たが、たかだか2割3割の指数下げしか起こらなかったのはなぜか。結局売り方が空売りで仕掛けては自滅し買い戻す阿保踊りをしていただけということになる。
本当に大きな調整が来るときは買い方のぶん投げが必要だが、それは未だに起こっていない=結局のところ総楽観は継続している。
金融政策の転換=引き締めの影響は実体経済にはタイムラグがある。企業業績も然り。
大衆が動くのは実体経済に影響が出てから=too lateであるのが常であるので、まあこれを待つしかないだろう。
それまでは空売り筋の阿保踊りが続くリスクも念頭に置いておきたい。ただ、それもそろそろ終盤ではないだろうか。
マイケルバーリの映画を思い出す。売り方は何度も仕掛けて失敗し、最後にホームランを打つ。安く買いたい買い方はそのホームランを待つしかない。FOMOに負けた買い方はいつも身を滅ぼす。