日経の27000窓埋めを待たずにマキタが案の定3000を割ってきた。今日は塩漬け株のクラレを切ってマキタを追加したためPFサイズは変わらずだが構成比は図のようになった。

前回書いた通りマキタは2700が本命ラインとみているので新規の買い増しはまだ控えめにしておきたいものの、月足では高値から1年間一貫して下げ続けており値幅、日柄からしても一旦月足MA位へのデッドキャットバウンスがあってしかるべきだが、指数の中規模調整が先かもしれずなかなか難しい展開となっている。

次の目途はコロナショック時の日足窓埋め2948だが、これは明日にでも簡単に貫通しておかしくないので、まあ追加するにしても少量のつもりである。

引き続き指数は中規模調整を忍耐強く待っている。SNSなどを見ているととかくフルポジやレバをかけた人が目立つが、なぜこの局面でそのようなリスクを機関投資家でもないのにわざわざとるのか正直理解しがたい。個人は「休むも相場」が許されるのが特権ではなかったのか。まあYoutuberなどは「キャッシュ100%で待機してます」では再生回数は稼げないので嘘でもフルポジを続けないといけないのだろうが。

さて、私自身はPF上位5位に集約を決めたのであとはひたすら計画通りに買い下がりの指値を入れている。おおまかにはここから2割下げたあたりでフルポジとはいかないまでも7~8割ポジになるように計画を組んだ。まあこれらの銘柄がここから2割下げるとなると最低でも指数は中規模調整しているはずと見ているのだが、果たしてどうなるだろうか。

目先は配当権利日などもあり素直に下げにくいと思うが、無駄に耐えている指数は日経とFTSE100くらいなのでいずれ帳尻合わせが来るのが自然だろう。

そうは言っても日経27000台で最主力メグが1600台というのはさすがに想定をはるかに超えていたのも事実で、我ながら下手糞にもほどがあると反省している。まあコロナ安値手前1800位がこの指数位置なら限度だろうと半年ほど前は思っていたのだが。正直1600台は日経が中規模調整してやっと届くかというラインだと思っていた。

なんだか日経暴落時の想定ライン1500すらあと1割ほどで届いてしまうのだが、まあ本当に株というのは上も下も想像を超えてくることが多いものだ。

メグは完全に失敗トレードになっているが、ここまで過去最低PBRを突き進んでいるのは一つには放送局的なバリュートラップ感を感じる。即ち買収防衛策を導入しており過去の不祥事の際にもネスレの買収提案を国が蹴って農協と合体させたという経緯、事実上買収が困難であるという点が効いているのではないかと邪推している。

この農協絡みであるという点は実は当初からやや引っ掛かりを感じていた。これが即ち生産サイドとの過度なつながりによる低利益率の状態化の一因であるというのは勘繰りすぎではないだろうし、事実上北海道の酪農界と切っても切れない関係性は良くも悪くもバリュートラップ感を感じなくはない。

同業他社とのヒストリカルPER、PBRを見ても、ROEやROAの差に比べてかなりディスカウントされており、これは不祥事から来るディスカウントだと最初は理解して経年により解消方向に向かうと判断したのだがどうやらそれ以外にも上記のような要素を感じつつある。

まあそれでも安いのは間違いないので切るつもりは毛頭ないのだが(おそらくドン底で売るだけになる)、例えばメグが粘りながらグリコが3000を割ってくればもう少し乗り換えを進めて比率を1:1程度までは持っていくことも一案かもしれないと考えている。

ヒストリカルPBRはその銘柄の無形的なブランド価値や評価を表す良い指標だと思っているが、一方で「開かない金庫」は何の下支えにもならない。良く言われる「解散してカネを配ってもおつりが出るのがPBR1倍割れ」などというのはまやかしで実際はそんなことはあり得ない。絶対値としての低PBRが支えになるのは買収可能性ただ一点であり、これがなければ超絶好財務の放送局でもPBR0.3台が当たり前となる。無形的なブランド価値や評価は10年20年のヒストリカルを見る以上一定程度の信頼性があるものの絶対ではないしミズモノには変わりない。自分への戒めとしてこの点は今後の反省点としたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です