なんだか輸出系の経済界からも円安についてデメリットが多いとか批判の声が聞こえてきているが、まあ単なる「一般庶民に寄り添ってます」アピールだというのであればよいが本気でそんなことを言っているのであればガンジス川で顔を洗って出直してこいという話だ。
自動車はじめ輸出系企業はアベノミクスで散々自国の安売り政策により恩恵を受けてきたくせに今になって批判する資格など全くないし、言いたくはないが実はこれは多くの投資界隈の人々にも言えることである。
本来このバラマキ衆愚政治の末路、尻ぬぐいはこういった人々にしてもらうのが筋なはずが、いつの間にか自分たちも被害者面されても正直当惑するほかない。
私はアベノミクスの恩系などこれっぽっちも受けておらずむしろ実業ではデメリットばかり被ってきたので一貫して中銀批判の立場であるが、昨年まで散々中銀の恩恵に預かり持ち上げてきた人々が手のひら返しで黒田を批判するのは黒田本人以上にタチが悪いといわざるを得ない。
投資界隈も経済界も日和見主義、ご都合主義ばかりであるのは今さら言うまでもないとはいえ、さすがにこういった態度は見ていて反吐が出るしそれならいっそ最後まで黒田を支持している万年ブル派の人のほうが筋が通っているといえよう。
状況に応じて意見を変えることが必ずしも悪いこととは言わないが、あまりに筋が通っていないのはさすがに如何なものかと感じてしまう。