個別はコロナ安値より下で買うのが当たり前に

一体いつまで6月安値の攻防を続けるつもりだろうか。CPI通過上げは1日で暗転したものの、週明け再度上がればまた買い方優勢になる中途半端な位置であることは継続している。

ディフェンシブについては日経が3%上げた金曜日ですら指数の半分も上げていないところが目立ち、グリコに至ってはほとんど無風という厳しい状況であった。

私自身は指数の今後の調整目線は変えていないので指数耐性の観点からさらにメグからグリコへの乗り換えを進め、グラフの通り4本柱の比率がかなり均等に近づいてきた。

もっとも、食品株は現状どこも日経のベータ値が0.3程度などと非常に低い状況であり、セクターローテ的にもリセッショントレードしかこのセクターへの資金流入は見込めない以上、ある程度のマイルドな指数下落はむしろポジティブにとらえるべきであろう。

さて、とはいえ食品株はどこもコロナ安値より上で買ってはいけないというルールが出来つつあり、それが他のセクターの負け組にも波及しつつある。もはや全セクター的に「コロナ安値より上で買うなんてありえない」状況となっている。

まず食品株については円安デメリットの負け組は殆どコロナ安値を割れているし、今は勝ち組となっている飲料系、ヤクルト、キユーピー、東洋水産、日清などはいずれも2020~21の早い段階に2番底を見に行っている。(完全にコロナ安値まで行っていないものも多いが、それなりの調整はしている)

そういう意味で食品株はコロナ安値トライが当たり前であり、現状これをしていないハム業界は危険性を感じるがゆえに私もプリマハムは優待上げ狙いの短期に徹したし、日ハムも短期で同値撤退としている。

永谷園も何度も買ってきたが、未だコロナ安値と距離があるので現状では見送っている。ここはなぜかグリコと似た動きをするが、今の株価だとグリコのほうが魅力的に映る。

医薬品セクターも既にとっくにコロナ安値を割っているSantenや住友P、久光等が目立つ。

電力系はコロナ安値どころかリーマンショック級の安値に近いものも多い。

小売はセクターとしてはまだまだ高いが、スーパーなどは富士山チャートになりつつあるし無印もそれに近い。

そしてシクリカルでもマキタがコロナ安値を突破した。

個別で見ると、コロナ安値割れはもはや食品に限らず珍しくなくなってきており、ここからINする人はコロナ安値から買い下がるというレベルで良いというぜいたくな状況になりつつある。

思えば、意味があるのかは分からないがドル建て日経も170ドル台でありドル円次第ではコロナ安値付近でもおかしくない状況であるし、香港ハンセンの下げはもっと先を行っている。

ここから先の最大の関心事としては、まず間違いなく円高になれば下がることになる日経という指数に対し、既にコロナ安値を割れている個別銘柄(=その多くが円高メリット系のディフェンシブ中心)がどの程度耐性を示すないし逆行高するのかということだろう。

かつてITバブル期はオールドエコノミー中心のバリューvs半導体、情報通信系グロースと言う切り口で逆行現象が見られた。

今回、この対立軸がコロナショック直後はシクリカルバリューvsグロースだったものが、最近は円安デメリットvs円安メリットという切り口に明らかに変わってきていることは、シクリカルの異常な値持ちを見れば一目瞭然だろう。

問題はこの円安が意外としぶとい可能性が(多くの逆張りバリュー派の予想に反し)高いと思しきことであり、繰り返すが民主党時代の円高の逆バージョンとして見積もっても2~3年は高止まりするパターンは想定すべきと見える。

既に小売やキユーピーなど一部の個別の決算が出てきているが、やはりどこも一定の海外売り上げがあるところはまだましな内容が見られるが、完全内需系は1Q以上に厳しいであろうことは想像に難くない。

織り込み織り込みと良く言われるが、実際には寄り底であっても一旦は下げることのほうが多いので、完全内需系の決算跨ぎは敢えて新規買いで臨むようなゲームではないだろう。ホールド中のものは仕方ないが…。

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